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季節の変わり目のセルフケア〜自律神経のお話1〜

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魔魚
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こんにちは!白忍者 魔魚(まお)です!

寒暖差の激しい2022年9月でした。

2022年、9月の気候は例年に増して気温差が激しく、最大級と言われるような大きめの台風も通過し、体調を崩す人が多く見受けられました。

10月に入っても各地で29度を記録するところもあり、通常の季節では考えられないほどの気温となり、また、昼間は暑くても、朝晩はかなり冷え、日本にしては珍しく1日の寒暖差が10度有る日も珍しくなくなってまいりました。

ここ数年、季節の移ろいが急激の様な感じがしますね。

そんな最近の気候ですが、この季節の変わり目は、通常でも注意が必要でございます。

季節の変わり目で体調を崩すのは「春さき」と「秋ぐち」で、そのどちらかの季節が苦手の方が多く、たまに両方という方もおいでですが、どちらかと言えば「春型」か「秋型」に分かれる様に思います。

季節の変わり目で、なぜ体調不良が起きるのか?

みなさんもよくご存知の「自立神経」が原因で起きると言われています。

自分の意思と関係なく、周囲の環境に合わせて自動的に体を調節するシステムが「自律神経」というものです。

体の中に、「これが自律神経というところです」というものがあるわけではありません。

自分の意思とは関係なく自動で調整してくれるのを総称して「自律神経」というふうに呼んでいます。

いわゆる自動運転、「オート」の状態です。

主に活性化するスイッチが「交感神経」、緩めるスイッチが「副交感神経」と、お互いに反対の作用を担っています。

交換神経と副交感神経は、車で言えば「アクセル」と「ブレーキ」。

この綱引きがうまく環境と合わなくなってくると、さまざまな体の症状が出てきて辛いのです。

最近の真夏の気温はどんどん上がり、昔では考えられないほどの気温になってきています。

ですが、建物の中や公共の乗り物の中の気温は、いわゆる快適温度になっておりますので、その気温差はますます激しくなってきています。

気温だけでなく、温まった空気が上昇気流となりゲリラ豪雨の様な雨を降らせると小刻みに気圧が変わるのです。

それに合わせて体の微調整を続けている生き物の能力は素晴らしいと思いますが、やはり今頃になってその疲れが出てくるのも当然ですね。

夏が終わり、秋になる事での朝晩の気温差に加えて、夏の間の疲れが追い打ちをかけ、秋口の時期に体調を崩す人が多い様です。

いわゆる「秋バテ」というわけです。

人の体は、緊張させる方が割と簡単にできて、緩める方はなかなか難しい様にできている様です。

やはり、緊急事態の時、生死を分ける状態はのんびりしているわけにはいかず、すぐに動き出せるように交感神経のスイッチは簡単に入る様にできています。

そのため、ストレスが多いと体を緩めることができずに、ずっと緊張した状態になってしまいます。

その上、暑いのか寒いのかのタイミングが掴めずにいると、脳からの司令だけは「緊張しろ!」だの「ゆるめろ!」だの頻繁に出るので、「いい加減にしてくれ!」と体がストライキを起こす様な感じだろうと思うのです。

秋バテにならないために自分の体の声を聞く

そういう時は、自分の体の声に寄り添い、お風呂にゆっくり入ったり、しっかりと栄養を摂ったりと、労ってあげることが大切です。

「毎日ご苦労様です」と、自分の体に声をかけてあげたことがありますか?

もしかして「何やってるんだ、ダメじゃないか!」と叱咤していませんか?

会社で、やることが多くてあたふたしている時に、上司から「早くしろ!何やっているんだ!給料泥棒!」と怒鳴られながら仕事をしたら、さらに仕事の効率が悪くなりませんか?

さて、自律神経でございますが、この緊張と、弛緩(ゆるめること)を制御してございます。

体の全ては、この緊張と弛緩で成り立っていると言っても過言でないと思うのは私だけでしょうか?

ちゃんとメリハリが効いた動きができていることが大事です。

緩めているのか?緊張しているのか?どちらかわからない様な状態が続いていると、体も困惑してしまうのです。

メリハリをちゃんと分別する

「メリさん」がどちらで「ハリさん」がどちらかは良くわかりませんが、これがしっかりと分別できている人は元気を維持することが得意の様にお見受けします。

一応生理学的には、身体を活発にさせるのが「交感神経」、緩める効果があるのが「副交感神経」と言われるものです。

これらは、同時には働きません。

どちらかが動いているときは、もう一つはお休みしている状態で、まさに、アクセルとブレーキと同じ。

緊張しているのか、緩めているのか、良くわからないというのは、このアクセルとブレーキがどうなっているか、身体の方が感知できなくなっている状態です。

例えばの例でございますが、仕事で動かなければいけないのに、なんの原因も無くだるくて動けないのは、もしかしたら意志に反して身体を緩めてしまっている結果の可能性があります。

「休んでください」と、体からのサインです。

疲れていても休むことができずに、ずっと緊張状態であったり、或いは癖でいつも体が緊張している状態でも同じことが起こりやすくなってきます。

ずっと固く拳を握り続けていると、疲れてだんだんと握れなくなってくるのと同じように、ずっと緊張状態を保つことは無理です。

そうすると、本当に「拳を握らなければならない」と意識をしても、手が言う事を聞きません。

急激な環境変化が体は苦手

また、急激に環境が変化することも人の体は苦手です。

例えば、「5月病」と言われる症状がございますが、急激な環境変化についていけないのが原因と言われています。

最近は良く聞く言葉として、「寒暖差疲労」や「気象病」もそのひとつの様です。

なにせ、全身で60兆個の細胞があるわけで、それぞれ別々の役割を果たしていて、全体で一つの動きになっていなければならないわけです。

電話でさえタイムラグ(時差)がわずかですが起こります。

60兆人いるオーケストラがちゃんとベートーベンを奏でなければならないのです。

そう思うと、ちゃんと動いている方が不思議なくらいです。

しかも、人が考えて指揮するのでなく、指揮者のいない自主性に任されているわけですから。

一箇所がずれると、どこにあわせていいかがわからなくなってくるのは、自分がもし演奏者だったら良くわかることです。

そうしたら、少し休んで一回リセットして、改めて「セーノ」と誰かが動き出すチャンスを作ってあげないと、ず〜〜っとバラバラのまま。

自律神経失調症は体内が「ブラック企業」状態

そして、その状態は「自律神経失調症」と言う名前をつけられてしまいました。

自律神経は、一生懸命やっているわけで、決して失調しているつもりはないのです。

ちゃんと楽譜通りに弾いているはずなのに、かつてないほどのスピードで演奏しなければならなくなってしまって、ハーモニーが合っていないと言われても。

そんな超絶技巧が必要なオーケストラはありません。

「ブラック企業」もいいところでございます。

さて、この調子が狂ったオーケストラの調子を整えるにはどうしたらいいでしょうか?

自律神経を整えるためにやってほしいこと

もちろん休んでいただくことが重要ございますが、一番「セーノ」と言いやすいタイミングが朝です。

元々人の体は朝日に反応する様にできている様でございまして、朝日をちゃんと浴びることで全てがリセットされる様にできています。

そして、朝にご飯を食べるのがいいか悪いかは、良く話されるお題でございますが、栄養や健康な身体の話ではなく、「自律神経のリセットだけを考えれば」食べた方がいいと、私は思っています。

しかも、「決まった時間に」が重要です。

本当は、1日を通じて規則的な生活することは体が動きやすいのは想像できるかと思いますが、せめて朝だけでも決められると、きっとリセットしやすくなると思います。

さて、この自律神経ですが、他にもさまざまと調整する方法がございます。

  1. ✓ お風呂に浸かる
  2. ✓身体を動かす・マッサージをする
  3. ✓自分の体の声に耳を傾ける
  4. ✓集中して休む時間を作る
  5. ✓バランスの良い食事

これらの項目は別記事をまとめてありますので、ぜひ参考にされてください。

どうか、素敵な音楽を演奏できるようにご自分の体の音に耳を傾けてくださいませ。

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