こんにちは!白忍者魔魚(まお)です!
「膝が痛いから膝が悪い」とは限らない
年齢が上がるにつれて、体のあちこちが痛い、動かないと言うのは当たり前に起きてきます。
私の体操教室でも、同じように膝が痛いとか、肩が上がらないとか、頭痛持ちである、肩
こりが治らないと言う人たちがたくさんいらっしゃいます。
膝が痛いから、ヒアルロン酸を定期的に注射している方がいらっしゃいました。
治ったか、あるいは痛みが消えたかと言うとそう言うわけでもありません。
注射は痛いし、お金もかかるけど、これ以上悪くしたくないから注射をするようです。
確かに、そっも生徒さんの膝の関節は大きく曲がり、歩くことも難しそうです。
年齢が上がることで起こりやすい膝の問題は、「変形性膝関節症」と言います。
膝の関節の接地面がまっすぐになっていないことで痛みが出てきます。
実は、私も同じように軟骨がまったくなくなってしまい、杖をついて歩いていました。
膝が痛くて痛くてたまらなくなりました。
それは、今から15年以上前の話です。
当時、私の年齢で膝に問題がある人はほとんどいませんでした。
しかし、家から普通なら歩いて5分程度の病院へ行くのに、痛くて痛くて、20分かけて
通っていたのです。
X線で見るとほとんど軟骨がありませんでした。
医師は、やはり注射でヒアルロン酸を注入する方法を提案しましたが、付け焼き刃なのは
わかっていましたので、病院へ行くのをやめました。
その代わり、友人が紹介してくれた整体院へ行ってみたのです。
そこで、関節を正常な位置に戻す体操を習いました。
そんなので治るのかと思いましたが、なんと全く歩けなかったのがだんだんと良くなった
のです。
痛みは骨格の歪みからくる
その時初めて、「痛みは骨格の歪みからくる」と言う考えに遭遇しました。
それから、膝が痛いと言う人に会うと、その体操を教えてあげていました。
それから、膝の問題が出ることは無くなりましたが、度々あちこち不具合が起きて、痛み
との戦いでもありました。
小さい頃から姿勢が悪く、なかなか良い姿勢をキープすることができていませんでした。
姿勢を良くすると言うのがどう言う状態が正解かがわかっていなかったのです。
姿勢を保つことが苦しく、辛いので、ついつい楽な姿勢になってしまいます。
人の体は、骨で支えられているのでないことを知っている方はどれだけいらっしゃるでし
ょうか?
と言うのは、ちょっと語弊がありますが、骨はただの棒ですが、それをちゃんとした位置
に収めているのが筋肉です。
ですから、ちゃんとした筋肉が骨を支えることが大切なのです。
痛みがある関節がいけないのではなく、その関節を痛くない正常な位置に収めるのは周り
の筋肉です。
さらに身体は、ある一部分で存在しているわけでなく、身体全体の中のひざであり、腰で
あり、肩であるのです。
痛みの原因は、痛い膝だったり腰だったりすることは少なく、大概は他の場所に問題があ
り、それを庇うことで原因とは違う場所に痛みが出ていることが多いようです。
これは、絶対ではありませんが、「膝が痛いから、膝に問題がある」とは限らないという
ことです。
一回いい姿勢になっても油断しない
さらに、一回いい姿勢になったら、あとはほったらかしでも大丈夫かというとそうではあ
りません。
体は毎日動いていますので、固まった姿勢のままでいたり、無理な動きを続けたり、さま
ざまなことが起こります。
それを根気よく毎日元に戻してくことをする必要があります。
寝ているときに実は体は矯正されている
普通の体は、夜寝るときに動き回り、寝返りなどで体を矯正していきます。
しかし、なかなかそれができていないのが現代人です。
柔らかいベッドや枕で体位が固定されて、寝返りが打てなかったり、疲れすぎて寝返りも
打たずに寝てしまっていたりします。
もし、疲れが取れないと感じているなら、寝具を変えてみるのもいいかもしれません。
寝具を変えてみよう
最初は体が痛いかもしれませんが、古来の「せんべい布団」が、体のためには良さそうで
す。
外国人でも、わざわざマットレスをやめて畳を手に入れる人も結構いるようです。
枕もさまざまな意見がありますが、私はタオルケットを畳んで枕にしています。
高さも調整でき、その時の様子で好きな高さを選べるのも気にいっています。
タオルの産地、今治では長いタオルで自分の好きな高さの枕を作ることができるものを販
売しているようです。
軽い体操を取り入れよう
さて、寝具を変えるというのはかなり大変です。
夜の間にうまく矯正ができない、あるいはそんなものでは体の硬さは取れないような人も
います。
ですから、ちょっとの時間でもいいので軽く整える体操をすることが必要になってきます
。
体操は、わざわざ30分とか1時間とか時間を取らなくて構いません。
朝起きて、お布団の中で伸びをする。
それだけでも全然違います。
それだけでいいの?という人は、朝起きて十分に伸びをして起きているでしょうか?
手を上げるだけではダメです。
全身をしっかり伸ばすことが大切です。でも、時間はほんの数十秒で構いません。
お布団の中で、そのままできる体操もたくさんあります。私は、朝起きた時に関節が痛いので十分に時間をかけないと起き上がることが難しいです
。
横向きのままできる体操など自分に合った体操を取り入れる
横向きのまま、できるだけ体を丸めることから始めます。
それから体を揺すって腰回りを緩めて、それから仰向けになり、踵をしっかり突き出すよ
うにして足を伸ばしてから、両手を加えて全身を伸ばしていきます。
多分皆さんにも皆さんに合ったやり方がきっとあると思います。
さて、その「自分に合ったやり方」についてです。
私たちは、日頃何となく痛みと付き合っています。
例えば「お腹が痛い」というとき、何となくお腹の辺りが痛いなと思うでしょう。
どこの部分がどういうふうに痛いかと観察と分析をすることはあまりないと思います。
例えば、病院に行けばお医者さんに伝えなければなりませんから、一生懸命考えて言葉に直します。
でも、それは誰かに伝えなければならないからで、自分ではあまり考えることはしないと
思います。
ですが、もし慢性的に頭痛や腹痛、あるいは関節の痛みなどがある場合、その痛みを克服
するにはやはり観察と分析が大切になってきます。
慢性的に膝が痛い時、いつも痛いと段々麻痺していきます。
辛いので、痛みをないものにしようとするのが脳の反応です。
先日は、生徒さんの一人に変形した膝について「痛いですか?」と聞いたら、「大丈夫で
す。私は我慢強いので」とお答えになりました。
そもそも「痛み」はなぜあるかというと、痛いことで生命の危機を教えてくれるのです。
痛くなければ、人は気がつかないうちに骨折したり、皮がむけてしまったりするはずです
。
痛いから、これ以上すると体が壊れるということがわかる訳です。
生まれながらにして痛みを感じない人というのが存在するそうですが、痛くないので、小
さいことから何度も骨折して育つそうです。
二階から飛び降りてみたり、車に当たってみたりするそうで、幼いので「してはいけない
」と言っても加減が難しく何度も死にそうになるという話を聞いたことがあります。
それだけ、痛みというのは大切なものなのです。
ですが、普通の人にとって痛いことは不快以外の何者でもありません。
しかし、それを取り除くには、やはりどこがどういうふうに痛いかをちゃんと感じること
が大切です。
そして、体を動かした時、どこまで動くか、どっちに向くとどこの筋肉が引っ張られるか
?などを感じることも整える上でとても大切です。
日頃から不調を感じている方は、人間の本能で、本当にさまざま感じなくなっているので
自分の気持ちを切り替えて、自分を客観的に見てどこがどう痛いか、まあどこがどう動い
ているかを感じ切るところから痛みの克服は始まります。
そして、体が気持ちいい方へと切り替えていきます。
そうすると、別に頭で考えなくとも、勝手に体が縮んだ筋肉を伸ばしたり、あるいは伸ば
して欲しいとういうサインを出してきます。
それに従うようにすると勝手に体が整っていく訳です。
という不思議なお話ですが、体も心も、自分が何を感じ、どうなっているかを客観的に把
握することは、人が健やかにいることの条件です。
今回のまとめ
●「膝が痛いから膝が悪い」とは限らない
●寝ている間に体は勝手に整えてくれる
●毎日ほんの少しの体操で元気になれる
●自分の体が何を感じているか感じてみよう
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